和の心で出会う、やさしい時間と煎茶の味わい福茶,(ふくさ)
池袋駅東口からほど近い場所にあるお茶処「福茶」。日本茶に和スイーツ、雑炊など、お品書きは体にやさしいものばかり。一煎づつ大事に入れ、ゆっくりと飲む煎茶。その味わいの奥深さに、思わず時間を忘れてしまいそう。

煎茶好きが高じて趣味起業
2004年に池袋駅東口から徒歩3分という距離にオープンしたお茶処「福茶」。白が基調の店内は、クリーンなイメージ。ところどころに和をモチーフにした小物が置かれています。
お店のオーナーは水野久幸さん、征子さんご夫妻。「お煎茶が趣味で、この店を始めました」と征子さん。それまではまったくの異業種。ものづくりを主体とした工場を経営し、
二人とも飲食の経験は全くないそうです。自社ビルを建てたときに、ふと閃いたのがお茶処。お茶の心得があった征子さんは、自身でお店をやりたいと開業を決意。それからお店を出すまでは、久幸さんも一緒にお茶を習ったり、静岡や宇治へ足を運んだそうです。「東京には一煎づつお茶を入れるという店は少なくて・・・。各地のお茶処に行って『商売をしたいのですが、教えてください』と正直に打ち明け、いろいろと教えてもらいました」と久幸さん。
やさしい味のお品書き
お茶はもちろん、近隣で働く会社員やOLたちに好評なのが、食事とデザート。「あまり身体に負担をかけないヘルシーなものを出すように心がけています」
と征子さん。そば米を使った雑炊やおじや、自家製あんみつやクレームブリュレが人気です。「お茶とセットで召し上がる方が多いですね」と、征子さん。
やさしい味のお品書き
店内の壁際に置かれている色とりどりのビンは、自家製の果実酒。久幸さんと征子さんが畑で丹精込めて育てたものです。梅酒をはじめ、あんず酒、りんご酒、かりん酒まで季節に応じてさまざまなお酒があります。
「セットでお召し上がりのお客様に、グラスサービスとして提供しています」と久幸さん。果実酒の話でお客さんと盛り上がることも多いそうです。
お茶を通じて味わう「癒しの空間」
「老若男女のお客様とお話しながら、のんびり楽しみながらやっています」と話す久幸さん。急須でお茶を飲むという習慣が減ってきていますが、「福茶」を訪れる若い女性が多いそうです。ゆっくり落ち着いてお茶を飲むことでお客さんは癒され、お客さんと話をすることで久幸さんや征子さんもまた癒される。そういう相乗効果があるのかもしれません。「福を持ってきてもらえるように」。二人で作ったお茶処。
人を癒し、癒される。
お茶を通し、何かが結ばれる場所です。
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| 更新日:2009.04.30 | 取材・編集:UMI |