サブカルチャーの香りがするなごみの空間Morgan Cafe
音楽やファッション、演劇に絵画に路上パフォーマンス、果ては素人リサイクルショップ…。いわゆる「高円寺らしい」サブカルチャーな空気を味わえるカフェとしてオススメしたいのが、「モーガンカフェ」です。店名の由来はズバリ、リー・モーガンという名ジャズトランペッターからの拝借だそうです。骨太な語感が気に入って付けたというだけあって、単なるお洒落カフェに収まらない意気込みを感じさせます。

サブカルチャーの香りがするなごみの空間
オープンから2008年でちょうど10周年。以来、昼夜を問わずディープな“高円人”が集うこの店の魅力は何といってもオーナー・宇佐美さんの飾らない人柄でしょう。
カウンターには街中の若き才能がまとめてチェックできそうな勢いでライブ告知のフライヤーが並び、絶妙な選曲をBGMに(取材そっちのけで、しばし音楽談義に花を咲かせてしまいました)、これまた絶妙なチョイスの(笑)バンドTシャツ姿でグラスを磨く宇佐美さん。まるで絵に描いたような「高円寺的風景」に、筆者もさっそく引き込まれてしまった旨、特筆しておきます。
リサーチに基づいた店舗計画
これだけ街のカラーに馴染む店構えとなると、高円寺への思い入れもやはり相当なものなのでしょうか?
「確かに候補地として中央線沿線が理想でしたが、特別高円寺に入れ込んでいた訳でもないんですよ。そもそも、いざ開店してみたら街のイメージと実態、つまりお客さんの動向にギャップがあったので、そのへんから軌道修正というかリサーチする必要がありましたね」
実は宇佐美さん、元々は広告代理店マンから脱サラ独立してカフェを始めたとのこと。前職で得たノウハウもしっかり活かされているようです。
しっかり食べてもらえるメニューを
「要はコアなターゲットに対する戦略ですよね。将来の夢を語る若いバンドの子も常連さんにいますが、目指すべきは意外と『仕事帰りのサラリーマン/OLさんの食事処』でしたね。それならサンドイッチやピザトーストより、しっかり食べてもらえるメニューの方がいいかな…と、ラインナップも変えてきました」
そういって紹介してくれたのが写真の「アボカドまぐろ丼」(730円)。これまた高円寺らしい値段とボリューム!の一言。確かに居酒屋やバーが主体で、普段づかいできるごはん屋さんが少ない高円寺にあって貴重な存在です。しかもたった150円プラスでコーヒー付き。ちなみに豆は高円寺純情商店街の老舗コーヒーショップ「さわやこおふぃ」から仕入れるこだわりぶり。ホットでもアイスでも文句なしで自信アリとのことです。
モーガンカフェさんからのメッセージ
この10年を振り返って、高円寺を“定点観測”してきた感想とともに、東京カフェスタイル読者へのメッセージをまとめとしてお伺いしました。
「いろいろな夢を持って若い人が集まる街だけあって、いろいろなビジョンをカフェオーナーとお客さんという、適度な距離感で聞けるのが楽しいですね。もちろん慌ただしく食事だけしていく常連さんや、仕事とオフの切り替えにワンクッション入れたいというOLさんからも、それぞれのライフスタイルが少しずつ垣間見えてくる。サラリーマン時代にはなかったアナログな面白さがありますよ。地元のお客さんがメインの店ですが、他の街とは少し違う、“あ、こんなカフェもアリなんだ”という気分が楽しめると思うので、高円寺にいらした際はぜひお越しください」
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| 更新日:2008.11.21 | 取材・編集:中村洋子 |