温もりあふれる隠れ家カフェCafe&Studio Oeuf(カフェアンドスタジオ ウフ)
隅田川にほど近い東日本橋にある「Cafe&Studio Oeuf(カフェアンドスタジオ ウフ)」。西フランスの郷土食ガレットやクレープをメインに、オーナーの人柄が伝わるやさしい家庭料理がテーブルを彩ります。

「食」で伝えるメッセージ
お店に足を踏み入れると、フランスの一軒家のような雰囲気。オーナーの伊藤由佳さんは、子どもの頃から作ることも食べることも大好きだったそうです。表参道にあるガレット専門の料理店でシェフをしていたときにフランスの食に対する意識に触発されたという伊藤さん。「ガレットという郷土食を通じて、フランスの食文化や意識を学びました」。やがて母となり、子どもたちの口に入れる食べ物に対する意識が高まるにつれ、産地はどこなのか、誰が育てたものなのか、などより深く考えていくようになったといいます。「フランスの庶民が食べるガレットやクレープを出来る限り国産の信頼できる方たちに育てられた食材で料理したい。そして、より多くの人たちに食べてもらえたら」。その思いで、2005年4月にお店をオープンしました。
出来るものは、自分の手で
店内はフレンチテイストで、赤と白がメインカラー。
専用プレートで焼き上げられるガレットは、国産のそば粉を使っています。「日本橋にさほど縁があるわけではないんです」と笑うオーナーの伊藤さんの実家は千葉。とれたての野菜、生みたての卵だけでなく、お肉やハムにもこだわっています。信頼できる生産者の手による食材をお客さんに提供しているそうです。「トマトソースやお店で出すパンなども、自分で出来るものは出来るだけ自家製にしています」。金曜日限定で出しているパンは、それを目当てに訪れるお客さんもいるほどの人気商品なのだとか。
つなぎ、かため、人をワクワクさせる「卵」
「店名はフランス語の“卵”に由来しています」と伊藤さん。「『卵はつないだり、固めたりする役割がありますね』とお客さんから言われ、なるほど、と。これから何が生まれてくるかわからないワクワク感がありますし、チャーミングな響きなので気にいっています」。また、月に5回のペースで料理教室も行っているそうです。「旬の野菜を使った家庭料理が中心です。少人数でアットホームな雰囲気でやっていますね」。
夢のお手伝いができる場所に
「自分のお店が出来ればいいと思いながらも、ずっと雲をつかむような感じでいました」と言う伊藤さん。前職のガレット専門店を辞め、半年ほど経ったときに、あるきっかけが訪れました。「物件が見つかったんです。オープンまで2か月しかなくて、かなりバタバタしてその当時のことはよく覚えていません」と笑う伊藤さん。周りの方たちの応援もあって、自身の夢が実現し、現在があるのだと言います。「お客さまから『美味しかった』、『楽しかった』と言って帰っていただけると、本当にいい仕事だなって思います。最近はお客さまの方から『こんなイベントやりませんか?』とか『お店に合う音楽を見つけた』と声をかけていただく機会が増えました。ライブだったり、ギャラリーだったり、場所貸しも行っています。これから起業してカフェをやりたいという方たちから相談を受けることも増えてきましたので、楽しい雰囲気の中でそういう方たちへのアドバイスをしたり、夢のお手伝いができる場所にしたいですね」。
香ばしいガレットを口にしながら、
楽しいお喋りに心が弾むお店です。
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| 更新日:2009.05.30 | 取材・編集:UMI |