大正ロマンをモチーフにしたシックなインテリア椿屋珈琲店 六本木茶寮
都会の雑踏、あるいは喧噪。そんな言い回しがハマり過ぎるくらいエネルギッシュな街、六本木。ここ数年の再開発で、より幅広い年齢層を受け入れる雰囲気を得ただけにオアシス的な静けさや癒しの空間もまた貴重な存在といえるでしょう。

大正ロマンをモチーフにしたシックなカフェ
こちら椿屋珈琲店 六本木茶寮のコンセプトは「脱日常感」。 大正モダニズムという言葉が相応しい古きよき時代の洋館のイメージです。シックなインテリアと、静かに流れるクラシックの旋律は、“外界”の騒がしさを忘れさせてくれます。
マネージャーの、内装へのこだわり
マネージャーの大島さんにお話をお聞きしました。
「当店を贔屓にしていただいているお客様は、ただ単にコーヒー1杯で時間を潰す、そういった割り切りだけではない、付加価値を求めていらっしゃいます。そういった思いに応えるために、店のインテリアからスタッフの応対、そしてもちろんコーヒーやケーキのクオリティ全てにおいて、椿屋珈琲店でしか得られないレベルを目指しています」
確かに、ボトムプライスであるブレンド1杯の値段を比較するだけでも決して安くはありません。しかし、掛けられた油絵や上品なライトアップで陳列される陶器やクリスタルのコレクション、さらにはスタッフの皆さんの立ち振る舞いに至るまで、それだけの“投資”に見合う価値があるな、と実感させられるものがあります。
「何より象徴的なのが、大通り沿いの窓をあえてステンドグラスにして、外の賑わいを完全にシャットアウトしている点でしょうね。(※内装写真もこちらのスペースを推奨です)こちらの席は特に女性客に人気で、禁煙席に指定させていただいております」
趣きを感じる、「珈琲」の味わい
おすすめのメニューは、やはり基本ということで「椿屋オリジナルブレンド(840円/税込み)」をいただきました。サイフォンで1杯ずつ丁寧に煎れるプロセスを目で見て楽しむべく、カウンター席をチョイスするのも通っぽいかな? などと待つこと数分。深み、キレ、コク。色々なホメ方があると思いますが、とにかく後味の良さが印象に残る味わいです。コーヒーでなく『珈琲』の二文字が頭に浮かぶ、まさにそんな趣きで楽しめることでしょう。
合わせるスイーツはシフォンケーキ。「チョコシナモン(525円)」と「シフォンアールグレー(556円)」の2種をいただきましたが、どちらも香り豊か、そしてふんわりと軽いスポンジで、やはり上品。そして何より感じたのが「あくまで主役は珈琲。」ということ。ケーキの上品な甘さは決して主張し過ぎることなく、無駄な苦味や酸味が一切ない珈琲の一口で締めくくられる…そんな絶妙のバランスを素人なりに意識したので、大島さんにおそるおそるその旨訪ねてみたところ、
「その通りです。ありがとうございます」の一言を頂きましたので、どうやらデタラメのレビューでもなさそうです(笑)。
東京で生きる人に、『脱日常』を提供
営業明けの疲れを癒しに立ち寄る近所の飲食店のスタッフさん、読書や原稿執筆にふける常連さんなど、同じ静寂でも昼間とはまた違った、独特の時間が流れる平日の深夜もオススメとのことです。
こちらの六本木茶寮の他にも銀座をはじめ有楽町や池袋、など、東京のエネルギーに満ちたコアなスポットに敢えて『脱日常』を提供してくれる椿屋珈琲店さんの存在は、少し贅沢だからこそ足を運びたくなる、とっておきのカフェといえるでしょう。
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| 更新日:2008.12.29 | 取材・編集:中村洋子 |