野生の王国「ケニア」から届いたコーヒーの香り

日本ではあまり知られていませんが、自然保護区が点在し多くの野生動物が生息しているケニアでも、高品質のコーヒー豆が栽培されています。品質、味も安定し、香り、甘味にのびがあると言われ、ヨーロッパでは第一級品として位置づけになっているほど。

ケニアのコーヒーは、19世紀の終わり頃にキリスト教の宣教師が種を持ち込み栽培したのが始まりで、その後一般の入植者にも栽培されるようになり、第2次大戦の後には原住民にも栽培されるようになりました。

ケニアは、アフリカ中央東部にあり、首都はナイロビ。赤道直下にあるものの、中西部から西部が標高1000-2500メートルの高原地帯のため、コーヒー栽培に適しているのです。

現在ケニアのコーヒーのうち、約3分の2がおよそ70万世帯の小規模なコーヒー農家によって生産されており、残り約3分の1が4千ほどの大きい農園によって生産されています。イギリス人の指導の下、長年の農園管理は行き届き、合理的栽培がなされ、そのため、ヨーロッパで認められた品質の高いコーヒーが生まれました。

ケニアでは、素晴らしい香りを持つ「SL28」、「SL34」を主力品種として栽培しています。 数字の前の「SL」とは、「スコット・ラボラトリー」という昔ナイロビにあったコーヒー研究所の名前の頭文字です。 この2つの主力品種は両種とも、ブルボン種の中から栽培に適した遺伝子を持つコーヒー豆を選抜して研究開発されたものです。 「SL28」は、干ばつに強い・高地に非常に適している・生産効率がよいという特徴を持っています。 また「SL34」は、気候の寒暖差や干ばつに強い・低地から中高地にも適応力がある・スクリーンが大きい・生産効率がよいという特徴を持っています。

現在のケニアでは、政府の機関である「ケニアコーヒーボード」が生産や販売を管理しています。1934年に設立規則の遵守とケニアコーヒーのマーケティングを行い、生産、加工、付加価値付け、そして国内外におけるケニアコーヒーのブランディングにおいての競争を促進しています。今後もケニアコーヒーの発展は目を離せません。

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